ナラティブホーム

リョウケイ

2008年06月27日 22:17

少し前に、新聞紙上に気になる記事が出ていた。
富山県にあるナラティブホームと言う高齢者医療施設の
医師で佐藤伸彦さんの記事である。

このナラティブホームとは何であるのか。
すごく気になって、佐藤医師の著書を取り寄せてみた。

答えは、面白い。
不謹慎かもしれないが、そう思った。
佐藤医師は、高齢者医療にはナラティブ(語り、物語)が必要であり、
医学的な処置や介護の必要性も、あくまでナラティブと共に存在するのであり
大事な事は、ナラティブだと言うことだそうだ。

また、もう一つ。
昔は医師とは神のような存在であり、雲の上の人であった。
しかし、現代では医療ミスに関して、医師の責任を追及したり、
時には裁判まで起こして、責任と共に賠償金まで請求する時代である。
だから、医師の中には「自分は意志だから偉い」と勘違いしている人までいる。
そんな中、佐藤医師は患者本位に立ち、神としてではなく、
同じ人として医療行為を行っている点に、すごく興味が湧きました。

実はこれ。お坊さんの世界にも当てはまります。
と言うのも、お坊さんの中には「自分はつらい修行を経て、僧侶になった。だから偉いんだ」
と勘違いしている人が多々います。
同じような境遇だからこそ、余計に佐藤医師の患者本位の立場には感服しました。

まぁ、そんな訳で、とても考えさせられる本に出会いました。
興味のある方は、本お貸ししますよ。
ご一報下さい。