香典袋

リョウケイ

2008年11月01日 10:12

皆さんは、お葬式や年忌法要に参列される場合に香典袋で困ったことはありませんか?
お葬式には香典袋の表書きはご霊前?それともご仏前?
そもそも、この2つはどう違うのでしょうか。

仏教では、人の死を2段階に分けて考えます。
息を引き取った時、それから魂があの世に渡る時、この2つです。
どういうことかと言いますと、人間は肉体(容器)と魂(本体)の合一により
この世に生を受けていると、考えます。
しかし、肉体が死を迎えそれ以上魂が肉体に宿る事が出来なくなった時に
医学上の死が訪れます。

しかし、この時、まだ魂はあの世に渡っていません。
ただ、肉体から抜け出しただけでフワフワと浮いている状態です。
そこから成仏の準備を重ね支度が整うのが、死後49日目です。
そして、49日目に魂があの世に渡ります。
ですから、魂が未成仏である49日目まではご霊前。
あの世に渡った50日目以降はご仏前。
これが、一般的な香典袋の使い分けです。

ですから、50日目以降なのにご霊前を使用すると
「うちの家族はまだ成仏してないとでも言いたいんですか!」
と遺族から怒られる事がありますから、気を付けましょう。

ただし、浄土真宗は別。
真宗では、人は亡くなった瞬間に阿弥陀如来によって極楽浄土に往生するので
お葬式からずっとご仏前。

まぁ、マナーですから、覚えていると便利ですね。