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2013年02月05日

命と向き合う

命どぅ宝

沖縄の黄金言葉ですね。

でも、今、その黄金言葉が死語になりつつあります。

この数年間、49日忌法要を繰り上げる喪家さんが増えました。

「故人との別れを親しい家族だけで行いたい。」

と言う理由が殆どです。

なるほど、毎週の来客の対応に追われて、肝心の供養が疎かになっては本末転倒です。



でも、ですよ。

それって、どうなんでしょうか?
私は、少し違う気がします。

と言うのは、例えば、私の場合、お寺はもちろん、ふてんままつりに桜坂市民大学やVOWSBAR、宜野湾青年会議所等、
色んな活動をしています。
それは、どれもが掛け替えの無い財産です。
そこでの人と人のつながりがあってこそ、私の人生が潤っています。

逆に言えば、周囲の方達のお陰様で、私は生かされています。

その様なお世話になった方々の供養を遠慮するのは、どうしても不躾としか思えません。

もちろん、大変なのは分かります。
めんどくさい事を言ったり、失礼な弔問客がいるのも知っています。

でも、それも人生です。

都合の良い事実だけを並べて、幸せだと感じているのなら、残念。
不幸せです。

山もあり、谷もある。
良いお手本があり、悪い見本がいる。
それが人の縁です。
それを全て飲み込んで、人は死んでいきます。

そう思うと、繰り上げ法要をされる家は、もしかして命と向き合う努力をされていないのかな?と感じます。

命は儚い。
でも、美しい。
その美しさは、命の営みの紆余曲折が綾なした結果です。

どうか、良し悪しを大切に。
どうか、近道を最初から考えずに。
どうか、命と向き合って下さい。

その様な菩薩行にご精進下さい。 合掌






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Posted by リョウケイ at 16:09│Comments(0)法話
 
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